禁忌は解禁された
「離して!!」
「一颯!!?
一颯を離してください!!」
「お嬢ちゃんは向こうに行ってて!!」
「俺達は、お姫様と話してんだから」
男が志乃を突き飛ばす。
「志乃!!?
志乃、銀くん達呼んできて!!」
志乃は頷き、会場へ走る。
「お姫様も罪な女だねー!」
「え?」
「深澤が何故、神龍から放れられないか知ってる?」
「え………」
「あんただよ!」
「え?」
「お姫様に惚れてるからな!あいつは!
だから、あんたの傍から放れられない」
「違います!銀くんは、母を……」
「ちなみに!井田もだよ!」
「は?」
「神龍組は、あんたが中心だ!
みーんな、あんたの色気から放れられなくて神龍組を抜け出せない。
だとするとぉー!あんたさえ、俺達のモノにすれば………」
「嫌!!?」
「神龍は、俺達のモノになる━━━━━━━」
男の顔が近づいてくる。
一颯はギュッと、強く目を瞑った。
━━━━━━━不意に、力強い手に引き寄せられた。
「━━━━━━━颯天!!」
「一颯!!もう、大丈夫だよ!!」
颯天に抱き締められていた。
「知衛組ってさ!こんな、姑息なことするんだな?
確か親父は、もっとおっさん達のことかってたはずなんだけど?」
颯天は一颯を抱き締めたまま、男達を見据え言った。
「組長、井田、暁生!姫を連れて離れててください」
銀二が颯天の前に出る。
「私共の宝物に気安く触らないでいただきたい」
「あ?深澤!!
お前、色恋にかまけて何やってんだよ!?」
「は?」
「お前のような人間が、お姫様に惚れて放れられないなんて、バカだっつてんだよ!?
ヤクザが、たかが色恋にかまけるなんてみっともねぇ…!!」
銀二に掴みかかる、男。
「てめえ等には、わかんねぇよ…」
「あ?
………っ…いてて…!!!?」
銀二は男の手を片手で掴み、捻った。
「俺が、何故、神龍組から放れないか?
………………神龍寺 颯天が、最強だからだよ!!」
銀二の手に力が入っていく。
「は、離してくれ……!!!骨がぁぁぁ!!!?」
「……………もう、知衛組も終わりだな…」
「え…………」
「待ってろよ?
ウチの組長と一緒に、そちらの組長に会いに行く。
組長に言っとけ!!!カスが!!!」
と、男に耳打ちしたのだった。
「姫!!?」
「あ…銀くん……」
銀二が会場に戻ると、一颯は颯天達と壁側にあるソファに座っていた。
「お怪我はありませんか?」
「一颯!!?
一颯を離してください!!」
「お嬢ちゃんは向こうに行ってて!!」
「俺達は、お姫様と話してんだから」
男が志乃を突き飛ばす。
「志乃!!?
志乃、銀くん達呼んできて!!」
志乃は頷き、会場へ走る。
「お姫様も罪な女だねー!」
「え?」
「深澤が何故、神龍から放れられないか知ってる?」
「え………」
「あんただよ!」
「え?」
「お姫様に惚れてるからな!あいつは!
だから、あんたの傍から放れられない」
「違います!銀くんは、母を……」
「ちなみに!井田もだよ!」
「は?」
「神龍組は、あんたが中心だ!
みーんな、あんたの色気から放れられなくて神龍組を抜け出せない。
だとするとぉー!あんたさえ、俺達のモノにすれば………」
「嫌!!?」
「神龍は、俺達のモノになる━━━━━━━」
男の顔が近づいてくる。
一颯はギュッと、強く目を瞑った。
━━━━━━━不意に、力強い手に引き寄せられた。
「━━━━━━━颯天!!」
「一颯!!もう、大丈夫だよ!!」
颯天に抱き締められていた。
「知衛組ってさ!こんな、姑息なことするんだな?
確か親父は、もっとおっさん達のことかってたはずなんだけど?」
颯天は一颯を抱き締めたまま、男達を見据え言った。
「組長、井田、暁生!姫を連れて離れててください」
銀二が颯天の前に出る。
「私共の宝物に気安く触らないでいただきたい」
「あ?深澤!!
お前、色恋にかまけて何やってんだよ!?」
「は?」
「お前のような人間が、お姫様に惚れて放れられないなんて、バカだっつてんだよ!?
ヤクザが、たかが色恋にかまけるなんてみっともねぇ…!!」
銀二に掴みかかる、男。
「てめえ等には、わかんねぇよ…」
「あ?
………っ…いてて…!!!?」
銀二は男の手を片手で掴み、捻った。
「俺が、何故、神龍組から放れないか?
………………神龍寺 颯天が、最強だからだよ!!」
銀二の手に力が入っていく。
「は、離してくれ……!!!骨がぁぁぁ!!!?」
「……………もう、知衛組も終わりだな…」
「え…………」
「待ってろよ?
ウチの組長と一緒に、そちらの組長に会いに行く。
組長に言っとけ!!!カスが!!!」
と、男に耳打ちしたのだった。
「姫!!?」
「あ…銀くん……」
銀二が会場に戻ると、一颯は颯天達と壁側にあるソファに座っていた。
「お怪我はありませんか?」