禁忌は解禁された
あまりの颯天の雰囲気と声、鋭い目………
とにかく全てが、一颯の知らない颯天。
一颯は凍えたようにガクガク震え、立っていられなくなる。
「早く言え!!!!」
「あ…あ……」
言いたいのは山々だが、あまりの恐ろしさに声が出ないのだ。
「組長!!!もう、やめてください!!
このままじゃ…姫が……!!」
銀二が止めに入る。
「あ?銀二は黙ってろよ……」
「━━━━━━!!!?」
銀二は目を見開く。
颯天の中に、神矢 天馬がいたから━━━━━
しかし、颯天を落ち着かせないと……
銀二は、必死に言い聞かせる。
「組長!!落ち着いてください!!
組長だって、わかってますよね?
姫が組長のこと、大好きだってこと……!あなた方はそんな簡単な関係じゃない!!!」
「…………あ…ご、ごめん…」
銀二の力強い声と言葉に、次第に颯天は落ち着きを取り戻す。
「姫、後は私に任せてください。
では、行ってまいります。
井田!姫を頼む」
銀二は一颯に頭を下げ、井田を目ふせをして颯天を連れ屋敷を出たのだった。
玄関の扉が閉まったのと同時に、一颯がその場にへたりこんだ。
「姫!!!?大丈夫で━━━━━━」
駆け寄り跪いてきた井田に抱きつく、一颯。
「怖かっ…た……」
井田はゆっくり、一颯の背中をさする。
「もう、大丈夫ですよ。
大丈夫…大丈夫…」
「うん…」
「姫、部屋に戻りましょう。
ここは冷えます。それに少し、休んだ方が……」
「うん、そうだね…」
ゆっくり立ち上がろうとする、一颯。
しかし、立ち上がれない。
「姫?」
「あれ?」
「どうしました?」
「立てない。腰、抜けちゃって…
井田くん、あとは大丈夫だから。
お仕事戻って!落ち着いたら、戻るから」
「………」
「井田くん?ほんと、大丈夫だよ!」
「姫、ちょっと失礼します」
「え?
━━━━━━━ひゃっ!!!?
い、井田くん!!!?」
軽々と一颯を抱き上げた。
「しっかり掴まっててください!」
一颯は素直に、井田の首に抱きついた。
「ごめんね…」
「いえ!全く問題ないですよ?」
「重いのに……」
「いや、思ったより軽くて実はびっくりしてます」
「そう?」
「しばらくこのままでもいいですよ(笑)」
「フフ…もう(笑)」
「やっと、笑った…」
「え?」
「大丈夫です。組長はちゃんとわかってますよ。
姫が本当は、組長のことが大好きだって!」
「うん…」
「姫はただ、悲しかっただけなんですよね?」
「うん…」
「後は若に任せて、組長が帰ってくるのを待ちましょう!」
「うん。井田くん、ありがとう!!」
ニコッと微笑むと、井田は顔を赤くし俯いた。
「それ…反則だろ……/////」
とにかく全てが、一颯の知らない颯天。
一颯は凍えたようにガクガク震え、立っていられなくなる。
「早く言え!!!!」
「あ…あ……」
言いたいのは山々だが、あまりの恐ろしさに声が出ないのだ。
「組長!!!もう、やめてください!!
このままじゃ…姫が……!!」
銀二が止めに入る。
「あ?銀二は黙ってろよ……」
「━━━━━━!!!?」
銀二は目を見開く。
颯天の中に、神矢 天馬がいたから━━━━━
しかし、颯天を落ち着かせないと……
銀二は、必死に言い聞かせる。
「組長!!落ち着いてください!!
組長だって、わかってますよね?
姫が組長のこと、大好きだってこと……!あなた方はそんな簡単な関係じゃない!!!」
「…………あ…ご、ごめん…」
銀二の力強い声と言葉に、次第に颯天は落ち着きを取り戻す。
「姫、後は私に任せてください。
では、行ってまいります。
井田!姫を頼む」
銀二は一颯に頭を下げ、井田を目ふせをして颯天を連れ屋敷を出たのだった。
玄関の扉が閉まったのと同時に、一颯がその場にへたりこんだ。
「姫!!!?大丈夫で━━━━━━」
駆け寄り跪いてきた井田に抱きつく、一颯。
「怖かっ…た……」
井田はゆっくり、一颯の背中をさする。
「もう、大丈夫ですよ。
大丈夫…大丈夫…」
「うん…」
「姫、部屋に戻りましょう。
ここは冷えます。それに少し、休んだ方が……」
「うん、そうだね…」
ゆっくり立ち上がろうとする、一颯。
しかし、立ち上がれない。
「姫?」
「あれ?」
「どうしました?」
「立てない。腰、抜けちゃって…
井田くん、あとは大丈夫だから。
お仕事戻って!落ち着いたら、戻るから」
「………」
「井田くん?ほんと、大丈夫だよ!」
「姫、ちょっと失礼します」
「え?
━━━━━━━ひゃっ!!!?
い、井田くん!!!?」
軽々と一颯を抱き上げた。
「しっかり掴まっててください!」
一颯は素直に、井田の首に抱きついた。
「ごめんね…」
「いえ!全く問題ないですよ?」
「重いのに……」
「いや、思ったより軽くて実はびっくりしてます」
「そう?」
「しばらくこのままでもいいですよ(笑)」
「フフ…もう(笑)」
「やっと、笑った…」
「え?」
「大丈夫です。組長はちゃんとわかってますよ。
姫が本当は、組長のことが大好きだって!」
「うん…」
「姫はただ、悲しかっただけなんですよね?」
「うん…」
「後は若に任せて、組長が帰ってくるのを待ちましょう!」
「うん。井田くん、ありがとう!!」
ニコッと微笑むと、井田は顔を赤くし俯いた。
「それ…反則だろ……/////」