禁忌は解禁された
そして一颯は、風呂に向かった。
ゆっくり湯に浸かり、ボーッと考え事をする。
「滅相もございませんか……
銀くんを怒らせちゃった……」
後から謝りに行かなきゃな………と考えていると頭がボーッとしてくる。
「ヤバ…上がらなきゃ、のぼせちゃ………」
ゆっくり上がり、部屋に戻った。
「姫、銀二です」
襖の向こうから、銀二が声をかけてきた。
「何?」
「入ってもいいですか?」
「今はダメ」
「え?」
「後から私が、部屋に行く」
少しのぼせて、気分のすぐれない一颯。
突き放すように言った。
「はい…わかりました…」
銀二が離れていく足音がする。
「気分悪い……」
銀二に氷を持ってきてもらえば良かったな……と思いながらゆっくり立ち上がった。
「とりあえず、身体を冷やさなきゃ」
キッチンに向かう。
キッチン前に銀二がいて、一颯の存在に気づく。
「姫?どうしました?」
「のぼせ、ちゃって…身体……冷さないと…」
「姫!!!?
どうして、さっき私に……あ、いや、とにかく部屋へ……おい!姫の部屋に水と氷とタオル!!」
一颯を抱き上げ、近くにいた部下に言い放ち一颯の部屋に急いだ。
ゆっくりベットに寝かせる、銀二。
「銀く…」
「姫、大丈夫です。
今、水と氷を━━━━━━」
「ごめんなさ……」
「え?」
「さっき…ごめん…なさい……」
「どうして……
謝るのは、私です!
先程は、傷つけるようなことを言って申し訳ありませんでした!姫のお気持ちも考えず……」
「銀くんに…嫌われたく、ない……」
「え……そんな…あり得ません……!」
「じゃあ…好き?」
「え……?」
「私は、銀くん…好き……私の家族…だから……」
「…………好きです…いや、好きなんてレベルじゃ……」
「銀く…」
「姫、貴女が好きです」
「フフ…良かっ…た…」
一颯はゆっくり、目を瞑った。
その幸せそうな寝顔に、銀二は言葉にならない想いが込み上がる。
気づくと、銀二は一颯の口唇を奪っていた━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━
「そろそろお開きにするか!」
「颯天くん、道加を送ってってくれない?」
「は?なんで!?」
「元・恋人じゃん!
道加、スッゴく酔ってるし!」
「颯天ー」
道加が颯天にしがみつく。
「道加、離れろ!!キモい!!」
「颯天、送ってってやれ!」
「…………ったく…ほら、行くぞ」
「うん…/////」
道加は颯天に手を引かれ、店を出たのだった。
道加が颯天を見上げる。
颯天の短い髪の毛が、夜風に揺れる。
耳に光る、ピアス。
煙草を匂いとそれに混じる、香水の匂い。
「颯天」
「あ?
━━━━━━━!!!!?」
道加は振り向いた颯天の口唇に、押しつけるように重ねた。
ゆっくり湯に浸かり、ボーッと考え事をする。
「滅相もございませんか……
銀くんを怒らせちゃった……」
後から謝りに行かなきゃな………と考えていると頭がボーッとしてくる。
「ヤバ…上がらなきゃ、のぼせちゃ………」
ゆっくり上がり、部屋に戻った。
「姫、銀二です」
襖の向こうから、銀二が声をかけてきた。
「何?」
「入ってもいいですか?」
「今はダメ」
「え?」
「後から私が、部屋に行く」
少しのぼせて、気分のすぐれない一颯。
突き放すように言った。
「はい…わかりました…」
銀二が離れていく足音がする。
「気分悪い……」
銀二に氷を持ってきてもらえば良かったな……と思いながらゆっくり立ち上がった。
「とりあえず、身体を冷やさなきゃ」
キッチンに向かう。
キッチン前に銀二がいて、一颯の存在に気づく。
「姫?どうしました?」
「のぼせ、ちゃって…身体……冷さないと…」
「姫!!!?
どうして、さっき私に……あ、いや、とにかく部屋へ……おい!姫の部屋に水と氷とタオル!!」
一颯を抱き上げ、近くにいた部下に言い放ち一颯の部屋に急いだ。
ゆっくりベットに寝かせる、銀二。
「銀く…」
「姫、大丈夫です。
今、水と氷を━━━━━━」
「ごめんなさ……」
「え?」
「さっき…ごめん…なさい……」
「どうして……
謝るのは、私です!
先程は、傷つけるようなことを言って申し訳ありませんでした!姫のお気持ちも考えず……」
「銀くんに…嫌われたく、ない……」
「え……そんな…あり得ません……!」
「じゃあ…好き?」
「え……?」
「私は、銀くん…好き……私の家族…だから……」
「…………好きです…いや、好きなんてレベルじゃ……」
「銀く…」
「姫、貴女が好きです」
「フフ…良かっ…た…」
一颯はゆっくり、目を瞑った。
その幸せそうな寝顔に、銀二は言葉にならない想いが込み上がる。
気づくと、銀二は一颯の口唇を奪っていた━━━━━
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「そろそろお開きにするか!」
「颯天くん、道加を送ってってくれない?」
「は?なんで!?」
「元・恋人じゃん!
道加、スッゴく酔ってるし!」
「颯天ー」
道加が颯天にしがみつく。
「道加、離れろ!!キモい!!」
「颯天、送ってってやれ!」
「…………ったく…ほら、行くぞ」
「うん…/////」
道加は颯天に手を引かれ、店を出たのだった。
道加が颯天を見上げる。
颯天の短い髪の毛が、夜風に揺れる。
耳に光る、ピアス。
煙草を匂いとそれに混じる、香水の匂い。
「颯天」
「あ?
━━━━━━━!!!!?」
道加は振り向いた颯天の口唇に、押しつけるように重ねた。