禁忌は解禁された
一颯は魔性
「すみません。颯天、いますか?」
神龍寺家に颯天の高校の友人、辰之、陽大、槙雄が訪問してきた。
強面の神龍組の組員に、三人は緊張気味だ。
「組長のご友人ですね」
「はい」
「組長はまだ帰っていないので、中でお待ちください」
「はい」
大きな門が開く。
組員に誘導され、中に入る。
「つか、スゲー屋敷……」
「庭もスゲー…」
陽大と槙雄が、圧倒されている。
辰之は来たことがあるが、陽大と槙雄は初めての神龍寺の屋敷。
今日は屋敷で食事をすることになった為、辰之達が呼ばれたのだ。
なぜ、そんなことになったかと言うと……
「は?行かねぇよ」
『だから!今度は男だけだっつってんじゃん!』
「それでも行かない!」
『颯天、どうしたんだよ……!?』
「一颯と離れると、ろくなことがない。だから、仕事以外は放れない」
『道加のこと?』
「道加の話はするな。二度と…名前も聞きたくねぇ……!」
『はぁー
……ったく、颯天、結婚してから更にワガママになったな』
「ワガママで結構!とにかく行かない!」
「颯天?どうしたの?」
そこに一颯が話しかけてくる。
「あ、一颯!辰之がしつこいの!俺と一颯を引き離そうとするんだ。飲み会行かないっつってるのに!」
「え?辰之くん?
そんなわけないでしょ?お友達をそんな言い方しないで?」
颯天の頭をポンポンと撫でる。
『颯天ーー!』
「あ?とにかく!俺は行かねぇ!!」
「だったら、ここに来てもらったら?」
一颯のこの言葉で、辰之達は来ることになったのだ。
「いらっしゃい。辰之くん、この前ぶりだね!」
「はい!こんばんは!」
微笑み迎えてきた一颯に、辰之も微笑み返す。
「あ、えーと…初めまして、颯天の妻の一颯です」
陽大と槙雄に向き直り、挨拶する。
「あ、は、初めまして!陽大です!」
「槙雄っす!」
「フフ…嬉しいなぁ~!」
「え?」
「だって颯天が組長になったから、お友達が放れていくんじゃないかって思ってたの。
でもこんな風に、変わらず仲良くしてくれるなんて……嬉しいなって……!」
「俺達は、颯天に色々助けられたから」
「そうなんだ!颯天、ワガママだけどこれからもよろしくお願いします!」
一颯は三人に、頭を下げるのだった。
広い座敷に通された三人。
「もうすぐ颯天が帰ってくるから、それまで話し相手になってくれる?」
「はい!もちろんっす!」
「何飲む?ビール?日本酒?焼酎?ワインもあるよ」
「「「ビールで!」」」
「真紘くん、ビールをお願い」
「はい。姫は、どうされますか?」
「私もビール飲むよ」
「それはダメです!組長のいないところでの、酒はやめておきましょう。何かあったら…」
「真紘くんがいるから、大丈夫でしょ?
それに、ここはお家だし」
「え?あ、はい////」
微笑む一颯に、井田は顔を赤くするのだった。
神龍寺家に颯天の高校の友人、辰之、陽大、槙雄が訪問してきた。
強面の神龍組の組員に、三人は緊張気味だ。
「組長のご友人ですね」
「はい」
「組長はまだ帰っていないので、中でお待ちください」
「はい」
大きな門が開く。
組員に誘導され、中に入る。
「つか、スゲー屋敷……」
「庭もスゲー…」
陽大と槙雄が、圧倒されている。
辰之は来たことがあるが、陽大と槙雄は初めての神龍寺の屋敷。
今日は屋敷で食事をすることになった為、辰之達が呼ばれたのだ。
なぜ、そんなことになったかと言うと……
「は?行かねぇよ」
『だから!今度は男だけだっつってんじゃん!』
「それでも行かない!」
『颯天、どうしたんだよ……!?』
「一颯と離れると、ろくなことがない。だから、仕事以外は放れない」
『道加のこと?』
「道加の話はするな。二度と…名前も聞きたくねぇ……!」
『はぁー
……ったく、颯天、結婚してから更にワガママになったな』
「ワガママで結構!とにかく行かない!」
「颯天?どうしたの?」
そこに一颯が話しかけてくる。
「あ、一颯!辰之がしつこいの!俺と一颯を引き離そうとするんだ。飲み会行かないっつってるのに!」
「え?辰之くん?
そんなわけないでしょ?お友達をそんな言い方しないで?」
颯天の頭をポンポンと撫でる。
『颯天ーー!』
「あ?とにかく!俺は行かねぇ!!」
「だったら、ここに来てもらったら?」
一颯のこの言葉で、辰之達は来ることになったのだ。
「いらっしゃい。辰之くん、この前ぶりだね!」
「はい!こんばんは!」
微笑み迎えてきた一颯に、辰之も微笑み返す。
「あ、えーと…初めまして、颯天の妻の一颯です」
陽大と槙雄に向き直り、挨拶する。
「あ、は、初めまして!陽大です!」
「槙雄っす!」
「フフ…嬉しいなぁ~!」
「え?」
「だって颯天が組長になったから、お友達が放れていくんじゃないかって思ってたの。
でもこんな風に、変わらず仲良くしてくれるなんて……嬉しいなって……!」
「俺達は、颯天に色々助けられたから」
「そうなんだ!颯天、ワガママだけどこれからもよろしくお願いします!」
一颯は三人に、頭を下げるのだった。
広い座敷に通された三人。
「もうすぐ颯天が帰ってくるから、それまで話し相手になってくれる?」
「はい!もちろんっす!」
「何飲む?ビール?日本酒?焼酎?ワインもあるよ」
「「「ビールで!」」」
「真紘くん、ビールをお願い」
「はい。姫は、どうされますか?」
「私もビール飲むよ」
「それはダメです!組長のいないところでの、酒はやめておきましょう。何かあったら…」
「真紘くんがいるから、大丈夫でしょ?
それに、ここはお家だし」
「え?あ、はい////」
微笑む一颯に、井田は顔を赤くするのだった。