禁忌は解禁された
「一颯!!」
「姫!!どう…して…?」
「銀くんが、辛そうだったから。
真紘くんに無理言ったの」
「ほんっと、貴女と言う人は……」
銀二が苦笑いをする。
「井田、暁生、町野、百田まで……!」
「申し訳ありません!!姫がどうしてもと……」
「おじ様、全部聞いてました。
おじ様のお気持ち、わかります。
でもこんなことしても、お父さんやママは喜びません!!
ママは、おじ様をとても頼りにしてました。
“私の騎士様!”って言ってたんですよ?」
【舘市くん、いつもありがとう!
貴方がいてくれるから、私は安心して過ごせるのよ】
舘市の目に、律子が映る。
「【おじ様(舘市くん)、もうやめて……!】」
「律…子……?」
「【おじ様(舘市くん!)】」
「うわぁぁぁーーーーー!!」
突如、舘市が奇声をあげ胸元から拳銃を取り出した。
そして、一颯に銃口を向けた。
「一颯!!!?」
「「「「姫!!!?」」」」
一颯が自身の腹を守る。
颯天が一颯を庇うように抱き締める。
銀二が颯天と一颯の前に盾になる。
井田や暁生達も、颯天と一颯に駆け寄る。
全てが、スローモーションのように動いた。
パァァァァーーーーーーーン!!!!
「━━━━━うぅ…っ…!!!」
「「「「若!!!?」」」」
銀二の肩をかすめた、銃弾。
「銀二!!!?」
「銀…くん……!!!!?」
「大丈…夫……肩をかすっ…ただけ…です……」
空がゴロゴロを鳴り出す。
あっという間に、雨が降りだす。
稲光が走り、雷が鳴り響いた━━━━━━
「あ…あ……銀く……」
「一颯!!!?落ち着け!!大丈夫だから!!」
颯天が一颯の頬を包み、顔を覗き込んで言い聞かせる。
また、雨と雷が私の大切な人を奪おうとしている。
いつも、いつも、いつも、いつも、いつも……
私から奪ってく━━━━━
どうすれば、私から大切な人を奪わないでいてくれるの?
どうすれば、
どうすれば、
どうすれば………
「銀二、そこ退け!!!」
舘市が、銀二を睨み付ける。
「は?退くわけねぇだろ!!?
もう…二度と、姫を傷つけさせない!!!
殺るなら、俺を殺れ!!!」
「フン!お前が死んだら、神龍は終わる!!」
「…………フッ…!!!
颯天組長をナメるなよ!!」
銀二が意味深に笑う。
「この三日、凄かったんだぞ!
銀二が突然、幹部全員に会いに行くって言い出して」
颯天も笑い、舘市に言う。
「俺が死んでも、他の幹部が総出で組長を支えてくれる。もう、手筈は整えてある」
銀二は、少しも動くことなく舘市を見ていた。
「姫!!どう…して…?」
「銀くんが、辛そうだったから。
真紘くんに無理言ったの」
「ほんっと、貴女と言う人は……」
銀二が苦笑いをする。
「井田、暁生、町野、百田まで……!」
「申し訳ありません!!姫がどうしてもと……」
「おじ様、全部聞いてました。
おじ様のお気持ち、わかります。
でもこんなことしても、お父さんやママは喜びません!!
ママは、おじ様をとても頼りにしてました。
“私の騎士様!”って言ってたんですよ?」
【舘市くん、いつもありがとう!
貴方がいてくれるから、私は安心して過ごせるのよ】
舘市の目に、律子が映る。
「【おじ様(舘市くん)、もうやめて……!】」
「律…子……?」
「【おじ様(舘市くん!)】」
「うわぁぁぁーーーーー!!」
突如、舘市が奇声をあげ胸元から拳銃を取り出した。
そして、一颯に銃口を向けた。
「一颯!!!?」
「「「「姫!!!?」」」」
一颯が自身の腹を守る。
颯天が一颯を庇うように抱き締める。
銀二が颯天と一颯の前に盾になる。
井田や暁生達も、颯天と一颯に駆け寄る。
全てが、スローモーションのように動いた。
パァァァァーーーーーーーン!!!!
「━━━━━うぅ…っ…!!!」
「「「「若!!!?」」」」
銀二の肩をかすめた、銃弾。
「銀二!!!?」
「銀…くん……!!!!?」
「大丈…夫……肩をかすっ…ただけ…です……」
空がゴロゴロを鳴り出す。
あっという間に、雨が降りだす。
稲光が走り、雷が鳴り響いた━━━━━━
「あ…あ……銀く……」
「一颯!!!?落ち着け!!大丈夫だから!!」
颯天が一颯の頬を包み、顔を覗き込んで言い聞かせる。
また、雨と雷が私の大切な人を奪おうとしている。
いつも、いつも、いつも、いつも、いつも……
私から奪ってく━━━━━
どうすれば、私から大切な人を奪わないでいてくれるの?
どうすれば、
どうすれば、
どうすれば………
「銀二、そこ退け!!!」
舘市が、銀二を睨み付ける。
「は?退くわけねぇだろ!!?
もう…二度と、姫を傷つけさせない!!!
殺るなら、俺を殺れ!!!」
「フン!お前が死んだら、神龍は終わる!!」
「…………フッ…!!!
颯天組長をナメるなよ!!」
銀二が意味深に笑う。
「この三日、凄かったんだぞ!
銀二が突然、幹部全員に会いに行くって言い出して」
颯天も笑い、舘市に言う。
「俺が死んでも、他の幹部が総出で組長を支えてくれる。もう、手筈は整えてある」
銀二は、少しも動くことなく舘市を見ていた。