臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。
出来ないよ『お願い。少しだけ,考えてあげて』
朝,重たい目を開けると,スマホに通知が来ている。
この色は…LI⚪Eだ。
開いてみると,昨日登録し直したばかりの菖からだった。
戸惑いに心臓が冷えていく。
『今日の放課後,空いてる? たい焼き食べに行きたいんだけど,付き合ってくれない?』
彼の低い声と,昔見た笑顔が脳裏を過る。
菖は,ほんとに…
『たい焼きって…菖どこ高だっけ』
『多分澪から1番近い高校』
既読も返信も,予想より何倍も早い。
こんなにすぐ返ってくるなんて…私が気付くのを待っていたのだろうか。
夾くんに映画に誘われた時を思い出す。
やっぱり,断った方が良いのだろう。
……。
私は先に,支度を済ませてしまうことに決めた。
この色は…LI⚪Eだ。
開いてみると,昨日登録し直したばかりの菖からだった。
戸惑いに心臓が冷えていく。
『今日の放課後,空いてる? たい焼き食べに行きたいんだけど,付き合ってくれない?』
彼の低い声と,昔見た笑顔が脳裏を過る。
菖は,ほんとに…
『たい焼きって…菖どこ高だっけ』
『多分澪から1番近い高校』
既読も返信も,予想より何倍も早い。
こんなにすぐ返ってくるなんて…私が気付くのを待っていたのだろうか。
夾くんに映画に誘われた時を思い出す。
やっぱり,断った方が良いのだろう。
……。
私は先に,支度を済ませてしまうことに決めた。