臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。
私が何度か唾を飲み込んだ頃,澪が口を開く。
「みおはあいつのこと,好きだったの?」
「菖?」
突然の質問に,私は素直に狼狽える。
澪が菖を気にする理由が分からないからだ。
その上もう1月も経過している。
私が質問で返すと,澪は顔を歪めた。
最近こんな顔ばかり見ている気がした。
すっ…は,と澪が呼吸を整えて,私に向き直る。
「みおが呼び捨てさせて,呼び捨てするのは,あいつが特別だから? 俺はみおが誰かと付き合ってたなんて知らなかった」
ーずっと,見てたのに。
それは,そう。
私が半無意識的に隠してたから。
「中学の時,友達とって出掛けたのは,全部菖だった。だけど,恋愛的な要素が私に欠けてたから,私が終わらせた」
「みおはあいつのこと,好きだったの?」
「菖?」
突然の質問に,私は素直に狼狽える。
澪が菖を気にする理由が分からないからだ。
その上もう1月も経過している。
私が質問で返すと,澪は顔を歪めた。
最近こんな顔ばかり見ている気がした。
すっ…は,と澪が呼吸を整えて,私に向き直る。
「みおが呼び捨てさせて,呼び捨てするのは,あいつが特別だから? 俺はみおが誰かと付き合ってたなんて知らなかった」
ーずっと,見てたのに。
それは,そう。
私が半無意識的に隠してたから。
「中学の時,友達とって出掛けたのは,全部菖だった。だけど,恋愛的な要素が私に欠けてたから,私が終わらせた」