臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

やくそく

家に帰って,お義母さんの周りに張り付いて,取り敢えず澪を避けていた私。

お風呂に入って,何時もよりずっとはやい時間にベットにもぐった。

そして,目が覚めたら……



「体が……おもい…コホッ」



熱が出ていた。

わざわざ測らなくても分かる。

これは完璧に,体調を崩した。

そして学校に行けそうなレベルでは無いと体感する。



『お義母さん』



お義母さんの元まで下りていく余裕の無い私は,お義母さんに電話を掛けた。

驚きながら電話に出たお義母さんに,事情を説明する。

ハスキーなお義母さんの声が,じんわりと心にしみた。



『分かった。大丈夫,澪はゆっくり寝てな』



頷いてくれたお義母さんの声を聞いて,私はそれだけで失ったHPを回復するために,既に重たい目蓋をゆっくりとおろした。
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