臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

戸惑いアプローチ『こんにちは』

「「こんっちゃー」」 「……こんにちは」

「えと,こんにちは?」



慣れない男子との対面に,私はしどろもどろに返す。

目の前の男子は総じて目が丸い。

取り敢えずあいさつしてみた感じがあった。



「え,いやまじか。ほんとに女だとは思わんかった」

「え,いやそれな。澪いつの間に……」



3人のうち2人は良くしゃべる。

1人は頷くだけ。あんまりしゃべるタイプでは無いみたいだ。

と,いうか。
おかしな誤解を受けている気がする。



「れ,澪……」



ツンツンと袖を引くと,澪は私をチラリと見て,ため息をはいた。



「そうゆうのじゃない。……みお」

「は?」

「だから,みお」

「なにが」



お友達2人が交互に澪に聞くと,澪は煩わしそうに私をずいっと差し出す。
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