臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

諦めないでくれる人

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ねぇ,澪? 

あの告白は,まだ有効ですか?

そんな言葉が,頭を過る。

けれど,どうであっても,私が澪を好きなのだと,自分を奮い立たせた。

澪はもう,何度もくれたじゃない。

見知った道を,走る。

ずっと怖がって秘めていた言葉を,伝えるために。

友達も,いくらか失うかもしれない。

お父さんはとても驚いて,理解に苦しむかもしれない。

…ごめんね。

でもやっぱり,自分を誤魔化すなんて,出来ないの。

澪は説明したって納得してくれないから。

私を,全ての不安から解消しようとするから。

今もまだ,きっと私を諦めないでいてくれるから。

置いてけぼりなんて,出来ないの。
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