臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。
私の顔を覗きながら,礼夢くんは『よしよし』と言う可愛い効果音がつきそうな程優しく私を撫でる。
なんだかほっと息が抜ける。
澪に撫でられた記憶などそれほど無いが,どこか同じ空気の安心感があった。
じっと見つめると,礼夢くんがなぁに? とモテそうな声色で言う。
と,我慢が効かなかったらしい雫が,礼夢くんの手をビリっと剥がした。
「そーいう事を平気でしないで! ってか澪に触らないで! そんなんだから」
「なによ」
「……校内1のタラシなんてダサい2つ名があるのよ。それと言えばで通っちゃってんの,知ってる?」
「なにそれ知らなーい」
ケタケタと笑う礼夢くんに,雫は絶対知ってるでしょ,と呟いた。
なんだかほっと息が抜ける。
澪に撫でられた記憶などそれほど無いが,どこか同じ空気の安心感があった。
じっと見つめると,礼夢くんがなぁに? とモテそうな声色で言う。
と,我慢が効かなかったらしい雫が,礼夢くんの手をビリっと剥がした。
「そーいう事を平気でしないで! ってか澪に触らないで! そんなんだから」
「なによ」
「……校内1のタラシなんてダサい2つ名があるのよ。それと言えばで通っちゃってんの,知ってる?」
「なにそれ知らなーい」
ケタケタと笑う礼夢くんに,雫は絶対知ってるでしょ,と呟いた。