臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

どうしたらいいの『久しぶり』

「んあー! 良い天気!」



快晴の空に,買い物に出掛けて良かったと,私は心から思った。

買い物と言っても,大したことはない。

やけに久しく感じる休日に,ただ少ないお金をもって,フラりと店を回って,ドーナツを食べて帰っただけ。

それでもこんなに気持ちが良いのは,何でだろう。

今日はまだ,幸せなことが続くような気がした。




「ど……よ…ぅ」

「あれ」



今何か…

目だけ横に向けると,中学生? 少なくとも,私よりは年下の女の子が真っ白な顔で狼狽えている。

まぁ,幸せな人間が入ればこんな子もいるよね。

と,苦笑いを浮かべた私は,取り敢えず声をかけることに決めた。
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