1ページホラー夜の章
転がる
「転がる」
これは会社員のSさんが体験したお話。
社会人になって2年目のSさんは毎日の仕事が忙しく、終電での帰宅も当たり前でした。
そんな会社と自宅の往復の中奇妙な夢を見るようになっていました。
その夢とは、自分が横になった姿勢でひたすらゴロゴロゴロゴロ転がるものでした。
そして、その夢を見た後は決まってベットから転がり落ちていました。
ひどい時には部屋の端で目が覚める時もありました。
私はこんなに寝相が悪かったのか……。
疲れているからかなぁ。
そんなことを思っていました。
ある日、またいつもの転がる夢を見始めました。
Sさんはこれはいつもの夢だと思いながらもゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ転がっていました。
なんとなく転がる行為で体の重荷が取れていくような、心が軽くなっていきました。
よーし、今日はもっと転がるぞ。
そう思っていつもより先を目指して転がっていました。
そして、柵にぶつかりました。
Sさんはもっと転がろうと柵を越えようとしました。
その時、後ろからぐいっと引っ張られ尻もちを付きました。
そこでSさんは目を覚まし自分がベランダの柵を越える所だったことに気づきました。
引っ張られなければ自分はこの5階から下に……。
それからはもう転がる夢は観なくなったそうです。
これは会社員のSさんが体験したお話。
社会人になって2年目のSさんは毎日の仕事が忙しく、終電での帰宅も当たり前でした。
そんな会社と自宅の往復の中奇妙な夢を見るようになっていました。
その夢とは、自分が横になった姿勢でひたすらゴロゴロゴロゴロ転がるものでした。
そして、その夢を見た後は決まってベットから転がり落ちていました。
ひどい時には部屋の端で目が覚める時もありました。
私はこんなに寝相が悪かったのか……。
疲れているからかなぁ。
そんなことを思っていました。
ある日、またいつもの転がる夢を見始めました。
Sさんはこれはいつもの夢だと思いながらもゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ転がっていました。
なんとなく転がる行為で体の重荷が取れていくような、心が軽くなっていきました。
よーし、今日はもっと転がるぞ。
そう思っていつもより先を目指して転がっていました。
そして、柵にぶつかりました。
Sさんはもっと転がろうと柵を越えようとしました。
その時、後ろからぐいっと引っ張られ尻もちを付きました。
そこでSさんは目を覚まし自分がベランダの柵を越える所だったことに気づきました。
引っ張られなければ自分はこの5階から下に……。
それからはもう転がる夢は観なくなったそうです。