1ページホラー夜の章
跳ねるボール
跳ねるボール
これは高校生のKさんが体験したお話です。
部活と委員会で帰るのが遅くなってしまったKさんは誰か一緒に帰れる人がいないか体育館の方に行きました。
ギギィーと重い扉を開けて、中を覗くと暗いがなんとなく輪郭がわかりました。
誰もいません。
しょうがない一人で帰るか。
そう思い扉を閉めようとすると
ボーン、ダッダッダ
何やらワックスの効いた床を跳ねて転がるボールの音が聴こえました。
誰かいるのかな。
Kさんは薄暗い中、目を凝らしましたがやはり誰もいません。
すると今度は後ろから
ボーン、ダッダッダッと転がる音が聞こえて足におそらくバスケットボールが当たる感覚がありました。
さっと振り返ったKさんですが、後ろには誰もいないし、そもそもバスケットボールも落ちていない。
Kさんは怖くなって体育館から校門まで走りました。
校門に着いてふぅと一息ついた時に
ボーン、ダッダッダッ……カツ
足にまたバスケットボールが当たる感覚がありました。
Kさんは今度は振り向かず家にまっすぐ帰りました。
幸い家に帰ってからはそんな不思議なことは起こりませんでした。
これは高校生のKさんが体験したお話です。
部活と委員会で帰るのが遅くなってしまったKさんは誰か一緒に帰れる人がいないか体育館の方に行きました。
ギギィーと重い扉を開けて、中を覗くと暗いがなんとなく輪郭がわかりました。
誰もいません。
しょうがない一人で帰るか。
そう思い扉を閉めようとすると
ボーン、ダッダッダ
何やらワックスの効いた床を跳ねて転がるボールの音が聴こえました。
誰かいるのかな。
Kさんは薄暗い中、目を凝らしましたがやはり誰もいません。
すると今度は後ろから
ボーン、ダッダッダッと転がる音が聞こえて足におそらくバスケットボールが当たる感覚がありました。
さっと振り返ったKさんですが、後ろには誰もいないし、そもそもバスケットボールも落ちていない。
Kさんは怖くなって体育館から校門まで走りました。
校門に着いてふぅと一息ついた時に
ボーン、ダッダッダッ……カツ
足にまたバスケットボールが当たる感覚がありました。
Kさんは今度は振り向かず家にまっすぐ帰りました。
幸い家に帰ってからはそんな不思議なことは起こりませんでした。