リスタート
中学生になって、わたしは大好きな絵が描けるという理由で美術部に入部した。
優しい先輩に、新しくできた友だち。それなりに学校生活を楽しんでいた。
だけど、そんな日常はある日突然崩れ去った。
───────────
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─────
その日に限って教科書を置き忘れていることに気づいたわたしは、急いで学校へと戻った。
教室に近づくにつれ、誰かの話し声が聞こえてくる。
(誰かいるの?
もう、とっくに下校時間過ぎてるのに……)
ドアを開ける直前、誰かが──
『水無月さんてさ〜、よくアニメキャラの絵描いてるよね〜』そんな声がして、心臓がドキっと跳ね上がる。
続きを聞かない方がいいと分かっているのに、そんな思いとは裏腹に、足はその場から動いてはくれない。
『小学生の頃、よくマンガ描いてたっけ?面白くなかったけど』
その言葉を皮切りに、だんだん、わたしへの悪口へと変わっていく。
同調する笑い声。
居たたまれなくなって、わたしはその場から逃げるように立ち去った。
優しい先輩に、新しくできた友だち。それなりに学校生活を楽しんでいた。
だけど、そんな日常はある日突然崩れ去った。
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その日に限って教科書を置き忘れていることに気づいたわたしは、急いで学校へと戻った。
教室に近づくにつれ、誰かの話し声が聞こえてくる。
(誰かいるの?
もう、とっくに下校時間過ぎてるのに……)
ドアを開ける直前、誰かが──
『水無月さんてさ〜、よくアニメキャラの絵描いてるよね〜』そんな声がして、心臓がドキっと跳ね上がる。
続きを聞かない方がいいと分かっているのに、そんな思いとは裏腹に、足はその場から動いてはくれない。
『小学生の頃、よくマンガ描いてたっけ?面白くなかったけど』
その言葉を皮切りに、だんだん、わたしへの悪口へと変わっていく。
同調する笑い声。
居たたまれなくなって、わたしはその場から逃げるように立ち去った。