リスタート
一度は忘れ去っていたマンガ家になるという夢。

(わたし、マンガ家になれるかな?
また、描けるようになるかな?)

そんなわたしの迷いをかき消すように──

『唯さんなら、きっとマンガ家になれますよ』

はっきりとした口調でニコラは言った。

「だけど、誰かに何かを言われるのが怖い」そう吐き出すとニコラは──

『たとえキミのことを悪く言う人がいても、それでキミのすべてが決まるわけじゃないんだよ』

『確かに、自分が一生懸命描いた作品をバカにされたり批判されたら傷つくし、悲しい気持ちになりますよね……
だけど、唯さんの作品を楽しみにしてる人、心待ちにしてる人は必ずいますよ』

そう言って微笑むニコラと視線が合う。
続けて彼は──
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