リスタート
受験に落ちたのは、自己管理を怠るわたしのせいなのはじゅうぶんわかってる。
だけど、合格するという目標でずっと頑張ってきた。

目標を失い、頑張ってきたことが水の泡になってしまったわたしは、これから何を目標に生きていけばいいのか、生きていく意味すらわからなくなっていた。

苛立ちをぶつけるように、わたしはクッションを壁に向かって投げた。

──⁉︎

すると、クッションが落ちた辺りから、小さな丸い光のようなものがいくつも浮かび上がった。

(なんだろう??)

不思議に思い、おそるおそる近づく。
そのとき、部屋が眩しい光に包まれ、わたしはぎゅっと目を瞑った。
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