リスタート
(この人誰なの⁉︎それに、一体どこから家に入ってきたの⁉︎)

そんな疑問が頭に浮かぶ。

(け、警察に通報しなきゃ‼︎)

そう思ったわたしは、震える手でスマホを取る。
電話をかけるそのタイミングで、目の前の彼が口を開いた。

『キミ、なにか誤解してないかな??』

優しい声色に驚いて視線を向けると、彼はどこか困ったような表情でわたしを見た。

「誤解ってどういうことですか?
それに、あなたは一体何者なんですか⁉︎」

冷たい口調に、彼は一瞬驚いた表情を見せるもすぐに笑顔を向け──

『そういえば、自己紹介がまだでしたね』

そう言うと、彼は指をパチンと鳴らす。
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