【11/19番外編追加しました】辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
いったいどういうつもりなのだろう。コレットさんだって真相は知らないだろうし、私みたいな人間がアレックス様のそばにいることをどう思っているのだろう。
チラリとコレットさんに視線を向ければ、ただ笑顔を私に向ける。

「ありがとうございます。それではお願いしてもいいですか?」

私とて三人で出かけたくないわけではない。なかなかアンネを連れて遊んであげることもできていない上に、“お父様”、いや、男性と過ごすことなどほとんどなかった。
すでにアンネはアレックス様に抱かれ、とても嬉しそうだ。

「いい天気だ。俺の回復のためにも歩いて行ってもいいか?」
窓の外を見てアレックス様は私を見る。

「私は問題ないですが、お付きもつけずよろしいのですか?」
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