【11/19番外編追加しました】辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
コレットさんがいろいろ準備していてくれたことに驚いてしまう。

「アンネ、お菓子食べようか」

「あーい」
そこに置かれた菓子にアンネはキラキラと目を輝かせて席に座る。
アンネにお菓子を取り分けながら、アレックス様は口を開く。

「ようやく、少し俺のことに興味を持ってくれて嬉しい」
先ほどの私の問いのことだとわかるも、アレックス様は真面目に答えてはくれない。

「真面目にお話してるのです」
ふざけたように言った彼に、私は苛立ちを見せてしまう。

「もっと、そうやって俺に本音をぶつけて。その話し方も嫌だって言っただろう」
アンネに向けるものとは違う、熱を帯びた瞳を向けられドキッとしてしまう。

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