【11/19番外編追加しました】辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
本当に大丈夫なのだろうか。それならば“元”かもしれないが伯爵令嬢ならば……。
そう思って振り向くと、驚くほど近くに彼の瞳がありドキッとしてしまう。
「フェリーネ」
「アレックス様……」
お互いの名前を呟いたところで、向こうから慌ただしく誰かが走ってくるのが分かり、私は慌てて彼から距離を取る。
「殿下! グレッグ隊長が!」
今までのその甘い雰囲気を壊すようなその名前に私は急に血の気が引くような気がした。
「グレッグがどうした」
私をそっと離すと、アレックス様は今までと別人のような鋭い声を上げた。
「グレッグ様の居場所がわからなくなりました」
跪いて報告したその言葉に、信じられないという表情をアレックス様は浮かべた。
「逃げたということか?」
「はい」
そう思って振り向くと、驚くほど近くに彼の瞳がありドキッとしてしまう。
「フェリーネ」
「アレックス様……」
お互いの名前を呟いたところで、向こうから慌ただしく誰かが走ってくるのが分かり、私は慌てて彼から距離を取る。
「殿下! グレッグ隊長が!」
今までのその甘い雰囲気を壊すようなその名前に私は急に血の気が引くような気がした。
「グレッグがどうした」
私をそっと離すと、アレックス様は今までと別人のような鋭い声を上げた。
「グレッグ様の居場所がわからなくなりました」
跪いて報告したその言葉に、信じられないという表情をアレックス様は浮かべた。
「逃げたということか?」
「はい」