【11/19番外編追加しました】辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
そう言うと、トマスと呼ばれたその人は私たちに視線を向けた。
「フェリーネ、王太子殿下の補佐官であり、ルーセント公爵の長男で学友でもあったトマスだ」
アレックス様の紹介に、トマス卿は私たちに優しい瞳を向けた。
「初めまして、フェリーネ様。お見知りおきを」
私は慌てて、久しぶりに両手でスカートの左右を摘まみ少し持ち上げ、片足を後ろ側に引いて、もう片方の足を曲げて腰を落とす。
「フェリーネと申します」
私のその様子にアンネが真似をするように、「アンネよ」と言いながらお辞儀をする。
そんな私たちにトマス卿は驚いたような表情をした後、クスリと笑ってくれた。
「殿下、素敵な方ですね」
「ああ、そうだろ」
アレックス様が笑顔で答えるのを、私はただドキドキとしてその場にいた。
「フェリーネ、王太子殿下の補佐官であり、ルーセント公爵の長男で学友でもあったトマスだ」
アレックス様の紹介に、トマス卿は私たちに優しい瞳を向けた。
「初めまして、フェリーネ様。お見知りおきを」
私は慌てて、久しぶりに両手でスカートの左右を摘まみ少し持ち上げ、片足を後ろ側に引いて、もう片方の足を曲げて腰を落とす。
「フェリーネと申します」
私のその様子にアンネが真似をするように、「アンネよ」と言いながらお辞儀をする。
そんな私たちにトマス卿は驚いたような表情をした後、クスリと笑ってくれた。
「殿下、素敵な方ですね」
「ああ、そうだろ」
アレックス様が笑顔で答えるのを、私はただドキドキとしてその場にいた。