【11/19番外編追加しました】辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「そうなの。それは国王様はじめ、みんな頼りにしているのね」

「ええ、国王様を一心に助けていらっしゃいますよ」

崇拝しているのではないかと思うぐらい、フォルク大公のことを素晴らしい人だという彼女に、私は内心ざわざわとした気持ちになる。

どんな理由で今日、フォルク大公と会い何を話しているのだろう。
アレックス様はフォルク大公が裏切っていると確信していた。

どんな会話をしているのかと考えながら勉強を終えると、クラリスからアレックス様が夜いらっしゃると知らされる。

それに合わせて綺麗なレースが施されたナイトドレスを用意されていて、私は驚いてしまう。

「クラリス、お話をするだけなの。違うものを用意してくれる?」

婚約者として扱われるということはこういうことなのかと、改めて思い知る。
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