【11/19番外編追加しました】辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
そこは異空間に悪人を拘束するものであり、封印した人間にしかどうすることもできない。

「させるか!」
フォルク大公が最後の悪あがきをしようとしたのを、国王様が制する。

「フォルク、最後までわからなかったのだな。お前には王には相応しくない。」
静かに言ったところで、アレックス様の魔法陣の奥がぽっかりと空間が開く。

「今だ!」
グレッグ様とアレックス様の見事な連携で、魔法陣の中にフォルク大公は吸い込まれていった。
あたりがシーンと静まり返る。私はホッとしてその場にしゃがみ込む。

「フェリーネ、大丈夫か!」

「はい、私は……」
自分で答えてハッとする。周りにいた人々を確認しなければ。

「うーん……」
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