【11/19番外編追加しました】辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「こら、ジェフリー、アンネ様と」

ミア様にたしなめられ、ジェフリーが言葉を止めた。

「ね、じぇふ。あそぼー」

手を引っ張ろうとするアンネに、ジェフリーが困惑した表情を浮かべる。

「僕は早く歩けないんだよ」

「そーなの?」

そう言ったと思えば、アンネがジェフリーの足に触れる。するといつもの通り、金色の光がジェフリーの足を包み、ジェフリーがすっと立ち上がった。

「あれ? 足が動きます!」

「ジェフリー!」

グレッグ様とミア様が驚いたようにジェフリーに近づく。

「本当に、なんとお礼を申し上げていいか……!」

涙ながらに感謝を伝えるグレッグ様とミア様。その姿に私まで涙がこぼれそうになる。

「それではグレッグ、お前の処分は追って伝える。今日は家族と過ごすといい」

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