【11/19番外編追加しました】辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
その後、治療を終えた私はアンネの元へと急いで戻る。今すぐアンネに会いたかった。

「アンネ!」
部屋の扉を開ければ、そこにはカーラと遊ぶアンネの姿があった。その元気そうな様子にホッと安堵する。

「お昼寝もしたし、いい子にしてたわよ」

「ありがとう、カーラ」
アンネの元へと行き、ギュッと抱きしめれば、アンネがキョトンとした顔を見せる。

「フェリーネ、夕食はいつも通り食堂でいい?」
ここに来てから、私たちはカーラなどと一緒にみんなで食べている。もちろん殿下やグレッグ様は別で召し上がるはずなので、まったく問題はない。
しかし、今日は部屋から出たくなかった。

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