クラスメィト~体育倉庫に閉じ込められてから気になる同級生~
私が吉田に手伝いを求めたせいで、体育倉庫に閉じ込められる事になって吉田は怒ってないだろうか。
……と、吉田へ恐る恐る視線を向ける。
「よ、吉田。ごめんね……」
「あぁ?」
「私がダンボールを押し付けたばっかりに」
「何言ってんだよ関係ねえだろ」
「でも……」
「お前1人で閉じこめられるよりかはマシだろ?」
「……う。確かに」
うん、吉田の言う通りだ。
私が1人で来ても閉じ込められてたかもしれない。
そう思うと、正直1人じゃなくて良かったと心が少し軽くなった。
「もう、5時間目始まったな……」
携帯で時間を確認した吉田が、周りを照らしながらマットの上に腰掛ける。
私もその隣に並ぶようにちょこんと腰を下ろした。