クラスメィト~体育倉庫に閉じ込められてから気になる同級生~
無理やり荷物を運ばせた私に対して、吉田は全然怒ってなかった。
最初は面倒臭そうだったけど、優しいところもあるんだな。
そう思って、吉田の方へ顔を向けると暗闇に慣れてきた私の瞳には平然としてる吉田の横顔が目に入る。
それが心強く感じたのと同時に、なぜか胸がドキドキしてきた。
私達の間に少し沈黙が流れて、先に口を開いたのはこの緊張感に耐えられなくなった私の方だった。
「暇だね……」
「……そうだな」
「……」
「……」
「何か話でもしようよ」
「……別にいーけど、何?」
「んー。恋バナ?」
「好きだよな、女ってそうゆうの……」
吉田は呆れる様に、私へと視線を向けて溜め息をつく。