クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「ええ。竜騎士たちに頼めば、デーセオ様の元へ届けてくれるはずですが」
「少し、考えさせてください。その、どうしても気持ちが抑えられなくなった時には、お願いしたいと思います」
「ええ、お待ちしております」
ティメルはレーニスに頭を下げると、部屋を出ていく。そして、外に出ると馬に乗って飛竜舎へと戻る。この屋敷から飛竜舎だって馬で少し走ればすぐ、だ。
本来であれば、レーニスにもその飛竜舎と騎士の宿舎を案内すべきだったのだが、こちらに来てすぐに結婚式と準備で忙しくさせてしまったため、そこの案内はまだだった。サンドラに彼女の予定を聞き、近くの空いている日に案内することにしよう、とティメルは思っていたのだが、できればデーセオがいない日の方がいいなとも思っていた。あのすれ違い夫婦は見ていると面白い。そして、もどかしい。自分でさえ、本来の目的を忘れるほどだ。
「少し、考えさせてください。その、どうしても気持ちが抑えられなくなった時には、お願いしたいと思います」
「ええ、お待ちしております」
ティメルはレーニスに頭を下げると、部屋を出ていく。そして、外に出ると馬に乗って飛竜舎へと戻る。この屋敷から飛竜舎だって馬で少し走ればすぐ、だ。
本来であれば、レーニスにもその飛竜舎と騎士の宿舎を案内すべきだったのだが、こちらに来てすぐに結婚式と準備で忙しくさせてしまったため、そこの案内はまだだった。サンドラに彼女の予定を聞き、近くの空いている日に案内することにしよう、とティメルは思っていたのだが、できればデーセオがいない日の方がいいなとも思っていた。あのすれ違い夫婦は見ていると面白い。そして、もどかしい。自分でさえ、本来の目的を忘れるほどだ。