クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「なぜ、急にレーニスの力が戻ったのだ?」
それを望んでいたにも関わらず、それが不思議に思えて仕方ない。
「恐らく、まあ、私の推測ですが。レーニス様は聖なる力を使いすぎていたのではないでしょうか。他の聖女や聖女候補たちよりも、誰よりも多く祈りを捧げていたとお聞きしていますので。需要と供給の関係のバランスが崩れ、それで聖なる力が枯渇してしまったのではないでしょうか。こちらにきてから、祈りを捧げることなく暮らしていたので、それで徐々に回復したのか、と」
足を組んで腕を組んでいたデーセオはなるほど、と頷く。と同時に、隣で難しい顔をしているレーニスに気付く。
「どうかしたのか?」
デーセオに声をかけられたレーニスは、はっと顔をあげる。
「あ、いえ。その。力は失われていなかったんだな、と。そう思ったら、少し」
それを望んでいたにも関わらず、それが不思議に思えて仕方ない。
「恐らく、まあ、私の推測ですが。レーニス様は聖なる力を使いすぎていたのではないでしょうか。他の聖女や聖女候補たちよりも、誰よりも多く祈りを捧げていたとお聞きしていますので。需要と供給の関係のバランスが崩れ、それで聖なる力が枯渇してしまったのではないでしょうか。こちらにきてから、祈りを捧げることなく暮らしていたので、それで徐々に回復したのか、と」
足を組んで腕を組んでいたデーセオはなるほど、と頷く。と同時に、隣で難しい顔をしているレーニスに気付く。
「どうかしたのか?」
デーセオに声をかけられたレーニスは、はっと顔をあげる。
「あ、いえ。その。力は失われていなかったんだな、と。そう思ったら、少し」