クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「そうだな、外れの集落には飛竜で行くこともある」
「まあ、飛竜ですか? 私、まだ飛竜には一度もお会いしていないのです」
「そうか。なら、今日、時間があれば飛竜舎を案内しようか?」
「え、本当ですか? 嬉しいです。あ、ですが……」
「どうかしたのか?」
デーセオがレーニスの顔を覗き込むようにして、そっと顔を近づける。ここにティメルがいたら、このエロ親父がと心の中で悪態をついたことだろう。そのくらい、デーセオの顔がだらしない。だがレーニスはそれに気付かない。
「その、飛竜舎に行くには、ここから馬で向かう必要があると聞いています。私、まだ、その馬には一人で乗れなくて。その、練習はしているのですが」
「心配するな、俺と一緒に乗ればいい」
これで堂々と新妻に触れる機会を手に入れた、と思っているデーセオなのである。
ただ、残念なことに、あの書類の山を片付けなければ飛竜舎に行くことはできないことを思い出した。
「まあ、飛竜ですか? 私、まだ飛竜には一度もお会いしていないのです」
「そうか。なら、今日、時間があれば飛竜舎を案内しようか?」
「え、本当ですか? 嬉しいです。あ、ですが……」
「どうかしたのか?」
デーセオがレーニスの顔を覗き込むようにして、そっと顔を近づける。ここにティメルがいたら、このエロ親父がと心の中で悪態をついたことだろう。そのくらい、デーセオの顔がだらしない。だがレーニスはそれに気付かない。
「その、飛竜舎に行くには、ここから馬で向かう必要があると聞いています。私、まだ、その馬には一人で乗れなくて。その、練習はしているのですが」
「心配するな、俺と一緒に乗ればいい」
これで堂々と新妻に触れる機会を手に入れた、と思っているデーセオなのである。
ただ、残念なことに、あの書類の山を片付けなければ飛竜舎に行くことはできないことを思い出した。