クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
視察の結果
デーセオはこの集落の長の家に向かって歩いていた。本当はデーセオがレーニスと手を繋いでそこまで向かうはずだったのに、レーニスの両手は子供たちによって塞がれている。だからといって、これでいじけるような心の狭いデーセオではない。子供たちには優しいのだ、こう見えても。ちょっと心の中がモヤッとはしているけれど、それを表情に出さないようにする。
レーニスは子供たちに囲まれて楽しそうに笑っている。
彼女は子供が好きなのだろうか。そろそろ子を望んでもいいのだろうか。いや、まだ二人だけの生活を楽しみたい。先に呪いを解いてもらってからだ、とか、変なことを一人で悶々と考えてしまうのは、彼女が子供に囲まれているせいである。そういうことにしておこう、と思った。何しろ、今日はツッコミ役のティメルがいないのだから仕方ない。
「デーセオ様、お待ちしておりました」
長は快くデーセオとレーニスを迎え入れてくれた。
「このたびはご結婚、おめでとうございます」
これから視察に行くたびに、この言葉はついてまわるのだろうなとデーセオは思ったが、悪い気はしない。むしろもっと言って欲しいという気持ちさえある。
レーニスは子供たちに囲まれて楽しそうに笑っている。
彼女は子供が好きなのだろうか。そろそろ子を望んでもいいのだろうか。いや、まだ二人だけの生活を楽しみたい。先に呪いを解いてもらってからだ、とか、変なことを一人で悶々と考えてしまうのは、彼女が子供に囲まれているせいである。そういうことにしておこう、と思った。何しろ、今日はツッコミ役のティメルがいないのだから仕方ない。
「デーセオ様、お待ちしておりました」
長は快くデーセオとレーニスを迎え入れてくれた。
「このたびはご結婚、おめでとうございます」
これから視察に行くたびに、この言葉はついてまわるのだろうなとデーセオは思ったが、悪い気はしない。むしろもっと言って欲しいという気持ちさえある。