クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
そして帳簿を元に備蓄倉庫を確認し、フルヘルト領でとして支援すべき量を確認する。最後に畑を確認する。元々、乾いた土地であったところに水路を引き、畑を作り、そして人が集まって集落となった場所。たわわに実を結んでいるところと、そうではないところがくっきりとわかれている。
「旦那様」
珍しくレーニスの方からデーセオに声をかけた。
「どうした、何か気になることでもあるのか?」
「いえ、ただ。その、祈りを捧げてもよろしいでしょうか。こちらの土地の実りが悪いのは、恐らくこの土地の精霊の悪戯。神への感謝を忘れずに、と。精霊たちが」
レーニスが言うと、長ははっと顔を曇らせた。
「そう、ですね。日々のことで手いっぱいで、感謝という気持ちを忘れていたかもしれません」
「旦那様」
珍しくレーニスの方からデーセオに声をかけた。
「どうした、何か気になることでもあるのか?」
「いえ、ただ。その、祈りを捧げてもよろしいでしょうか。こちらの土地の実りが悪いのは、恐らくこの土地の精霊の悪戯。神への感謝を忘れずに、と。精霊たちが」
レーニスが言うと、長ははっと顔を曇らせた。
「そう、ですね。日々のことで手いっぱいで、感謝という気持ちを忘れていたかもしれません」