クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
さすが奥様です、と言うジョナサンの声が聞こえたような気がする。
「レーニスがそこまで言うなら、そうだな、考えておくとしよう。それよりも、腹が減っただろう。夕食にするか」
デーセオにうまくかわされてしまったような気もするが、それでも「考えておく」という言葉を引き出せただけでも、いつものデーセオとは違うことにレーニスは気付いていない。それに気付いているのは鉄仮面をかぶったジョナサンのみ。
「あ、はい。着替えてまいります」
レーニスはサンドラを呼ぶと、着替えるために一度部屋へと戻った。デーセオもこの外に行ったままの姿では夕食の場に相応しいとは言えない格好だった。
「旦那様」
「なんだ」
「お変わりになられましたね」
鉄仮面を外したジョナサンが、楽しそうに笑っていた。
「レーニスがそこまで言うなら、そうだな、考えておくとしよう。それよりも、腹が減っただろう。夕食にするか」
デーセオにうまくかわされてしまったような気もするが、それでも「考えておく」という言葉を引き出せただけでも、いつものデーセオとは違うことにレーニスは気付いていない。それに気付いているのは鉄仮面をかぶったジョナサンのみ。
「あ、はい。着替えてまいります」
レーニスはサンドラを呼ぶと、着替えるために一度部屋へと戻った。デーセオもこの外に行ったままの姿では夕食の場に相応しいとは言えない格好だった。
「旦那様」
「なんだ」
「お変わりになられましたね」
鉄仮面を外したジョナサンが、楽しそうに笑っていた。