クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「旦那様のお母さまの御本ですか? そういえば、旦那様のご両親の、その先代のお話というのはあまりお聞きしたことが無いのですが、伺ってもよろしい話なのでしょうか」
「そうだな。結婚する前もした後も、バタバタとしていたからな。霊廟を案内せねばならないな」
バタバタしていた原因も全てデーセオにあるのだが、それについて口にするような彼でもない。
「霊廟……」
レーニスは口の中で呟いた。なんとなく足を踏み入れたことのない厳かな建物があったことに気付いたような気がする。だがそれが霊廟と呼ばれるそれであるのかどうか、彼女にはわからない。
「だが、王宮へ行って、陛下に挨拶せねばならんな」
霊廟はすぐそこ。だが実は、この呪いをかけられてから霊廟に入れなくなってしまった。霊廟はこのメランド城の城主とその家族のみが入れるように術が施してあるのだが。恐らく呪いのせいによって、霊廟から城主と認めてもらえなくなったのだろう。
「そうだな。結婚する前もした後も、バタバタとしていたからな。霊廟を案内せねばならないな」
バタバタしていた原因も全てデーセオにあるのだが、それについて口にするような彼でもない。
「霊廟……」
レーニスは口の中で呟いた。なんとなく足を踏み入れたことのない厳かな建物があったことに気付いたような気がする。だがそれが霊廟と呼ばれるそれであるのかどうか、彼女にはわからない。
「だが、王宮へ行って、陛下に挨拶せねばならんな」
霊廟はすぐそこ。だが実は、この呪いをかけられてから霊廟に入れなくなってしまった。霊廟はこのメランド城の城主とその家族のみが入れるように術が施してあるのだが。恐らく呪いのせいによって、霊廟から城主と認めてもらえなくなったのだろう。