クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
それはあまりにもデーセオがその新緑の目で彼を睨み続けていたからかもしれない。
「はい、そのようですね。間違いありません」
「今日がその日だ。レーニス殿をお願いしたい」
「ですから、その、レーニスという聖女候補はここにはもう、おりません」
「何?」
この受付は「もう」と言った。つまり今まではいたけれど、いなくなってしまった、ということだろう。
「デーセオ様の解呪は、聖女シニス様が御担当されます」
「何?」
もう一度デーセオは同じことを言ってしまった。そもそも、聖女様に解呪をお願いしようとした。だが、それを断られたため、聖女候補であるレーニスが引き受けてくれたのだ。
「はい、そのようですね。間違いありません」
「今日がその日だ。レーニス殿をお願いしたい」
「ですから、その、レーニスという聖女候補はここにはもう、おりません」
「何?」
この受付は「もう」と言った。つまり今まではいたけれど、いなくなってしまった、ということだろう。
「デーセオ様の解呪は、聖女シニス様が御担当されます」
「何?」
もう一度デーセオは同じことを言ってしまった。そもそも、聖女様に解呪をお願いしようとした。だが、それを断られたため、聖女候補であるレーニスが引き受けてくれたのだ。