クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
さて、こちらは久しぶりに王都へとやってきたデーセオ。もちろん、優秀な彼の部下であるティメルも一緒である。なんとなく、あの神殿に立ち寄ろうと思って近くまでくると、民衆でごった返していた。
「何かあったのか?」
デーセオが一番近くにいた男の一人に声をかけると、その男は息急き切った様にまくしたてる。
「神官たちが俺たちのことを追い出しやがったんだ。せっかく聖女様に会いに来たって言うのによ。ここにはそうやって追い出された人間たちが集まってんだよ。何が、等しくあれだ。結局、金持ちの貴族様しか祈りを捧げないってことだろうが」
「このようなことは昔からか?」
「いんや。ここ数か月の話だな。いつもは追い出されるようなことはなかった。祈りは捧げてもらえなくても、話は聞いてもらえた。それがさ、突然、俺たちみたいな貧乏人を追い出すようになったんだ。だから、俺たちのような人間は、時間さえあればこうやって神殿に抗議にやって来てんだ」
「何かあったのか?」
デーセオが一番近くにいた男の一人に声をかけると、その男は息急き切った様にまくしたてる。
「神官たちが俺たちのことを追い出しやがったんだ。せっかく聖女様に会いに来たって言うのによ。ここにはそうやって追い出された人間たちが集まってんだよ。何が、等しくあれだ。結局、金持ちの貴族様しか祈りを捧げないってことだろうが」
「このようなことは昔からか?」
「いんや。ここ数か月の話だな。いつもは追い出されるようなことはなかった。祈りは捧げてもらえなくても、話は聞いてもらえた。それがさ、突然、俺たちみたいな貧乏人を追い出すようになったんだ。だから、俺たちのような人間は、時間さえあればこうやって神殿に抗議にやって来てんだ」