クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「今は、フルヘルト領におります」
腕を組んでいた国王の顔が歪む。ティメルの言った言葉の意味を考える。そのままの意味としていいのか、深く汲み取った方がいいのか。
「保護、したのか?」
国王はとりあえず無難な言葉を選んでみた。
「保護といえば保護かもしれません。何しろ、彼女は嫁ぎ先を探すという名目で、身を寄せた親戚宅から売りに出されていましたからね」
次第にティメルの本音がだだ漏れし始めている。その言葉にまた国王は顔を曇らせる。
「どういうことだ?」
「どうもこうもありません。聖なる力を失ったレーニス様ですが、神殿を追い出された後は親戚宅に身を寄せたようです。ですが、そちらでもやはりレーニス様が邪魔だったのでしょう。嫁ぎ先を探すと言いながら、金を払ってまで彼女を欲しがっている禿エロ親父を、あの親戚は探していたようです」
腕を組んでいた国王の顔が歪む。ティメルの言った言葉の意味を考える。そのままの意味としていいのか、深く汲み取った方がいいのか。
「保護、したのか?」
国王はとりあえず無難な言葉を選んでみた。
「保護といえば保護かもしれません。何しろ、彼女は嫁ぎ先を探すという名目で、身を寄せた親戚宅から売りに出されていましたからね」
次第にティメルの本音がだだ漏れし始めている。その言葉にまた国王は顔を曇らせる。
「どういうことだ?」
「どうもこうもありません。聖なる力を失ったレーニス様ですが、神殿を追い出された後は親戚宅に身を寄せたようです。ですが、そちらでもやはりレーニス様が邪魔だったのでしょう。嫁ぎ先を探すと言いながら、金を払ってまで彼女を欲しがっている禿エロ親父を、あの親戚は探していたようです」