クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「ち、力の種類が違うのです」
ガクガクと震えながらシニスが説明した。
「レーニスは、解呪を得意としております。私は、治癒の聖女です」
「なら、他の解呪の聖女様にお願いしたい」
「そ、それは……」
シニスは首を横に振った。
「今、この神殿に、解呪を専門とする聖女はおりません。辛うじて、私が解呪もできるということです」
「ならば」
デーセオが鋭くシニスを睨んだ。だから、シニスは「ひっ」という情けない声をあげる。
この男、身体が大きいだけでなく顔も怖い。その上、呪いが顔の上半分を覆っていて不気味なのだ。その顔で睨まれてしまったら、いくら聖女であっても悲鳴くらいはあげたくなってしまうというもの。
「レーニス殿を寄越せ。そもそも聖女に頼もうとしていた解呪を断られ、それを引き受けてくれたのが彼女だ。彼女ならこの呪いの解呪ができるのだろう」
ガクガクと震えながらシニスが説明した。
「レーニスは、解呪を得意としております。私は、治癒の聖女です」
「なら、他の解呪の聖女様にお願いしたい」
「そ、それは……」
シニスは首を横に振った。
「今、この神殿に、解呪を専門とする聖女はおりません。辛うじて、私が解呪もできるということです」
「ならば」
デーセオが鋭くシニスを睨んだ。だから、シニスは「ひっ」という情けない声をあげる。
この男、身体が大きいだけでなく顔も怖い。その上、呪いが顔の上半分を覆っていて不気味なのだ。その顔で睨まれてしまったら、いくら聖女であっても悲鳴くらいはあげたくなってしまうというもの。
「レーニス殿を寄越せ。そもそも聖女に頼もうとしていた解呪を断られ、それを引き受けてくれたのが彼女だ。彼女ならこの呪いの解呪ができるのだろう」