クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
ジョナサンがいつの間にか部屋から消えていた。
「れ、レーニス?」
横目で観察していたからすぐに気づいた。いや、こうなることはわかっていた。
「泣いて、いるよな……」
「はい……」
「それは、悲しくて泣いているわけではないよな」
「はい……。もう、わかっていらっしゃるのでしたら、少し黙っていてください」
レーニスが受け取った手紙。それはあの神殿で侍女頭として務めているマーサからの手紙だった。
恐らくというか絶対にティメルの仕業だ。彼がマーサに連絡をした。
マーサの手紙には、レーニスと同じように聖なる力を失い神殿を去った元聖女候補たちのことが書かれていた。そして、その彼女たちが、今回の件に協力をしたいと言ってくれていること。最後に、レーニスには心より愛する方と幸せになって欲しい――と。
「れ、レーニス?」
横目で観察していたからすぐに気づいた。いや、こうなることはわかっていた。
「泣いて、いるよな……」
「はい……」
「それは、悲しくて泣いているわけではないよな」
「はい……。もう、わかっていらっしゃるのでしたら、少し黙っていてください」
レーニスが受け取った手紙。それはあの神殿で侍女頭として務めているマーサからの手紙だった。
恐らくというか絶対にティメルの仕業だ。彼がマーサに連絡をした。
マーサの手紙には、レーニスと同じように聖なる力を失い神殿を去った元聖女候補たちのことが書かれていた。そして、その彼女たちが、今回の件に協力をしたいと言ってくれていること。最後に、レーニスには心より愛する方と幸せになって欲しい――と。