クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
全てはデーセオがレーニスと出会ったために、良い方向に転がっている。偶然か必然かはわからない。だが今、目の前にある結果が全て。
「レーニス。明日、王都へ向かう。お前も一緒に、だ」
デーセオが妻に声をかければ、彼女は「承知しました」と答える。いつからだろう。彼女がこのように強い光を瞳に宿すようになったのは。
民たちを守りたいというその思いが、その光から溢れてくるような感じがした。
一夜明けた。
メランド城の前に並ぶのは、デーセオが率いる竜騎士部隊の竜騎士たち。ただし、残念ながら飛竜たちはいない。
「飛竜は、俺たち竜騎士が呼べば、どこからでも飛んでくる」
比喩的に飛んでくるわけでなく、本当に飛んでくるところが飛竜らしいところ。
「部隊長の留守は我々が預かります」
デーセオは竜騎士部隊をそれぞれ分けていた。王都に連れていく隊と、このフルヘルト領に残らせる隊、そして、北の砦を守っている竜騎士たちはそのままそこに。海路から攻めているサライトではあるが、万が一に備えてのことである。
「レーニス。明日、王都へ向かう。お前も一緒に、だ」
デーセオが妻に声をかければ、彼女は「承知しました」と答える。いつからだろう。彼女がこのように強い光を瞳に宿すようになったのは。
民たちを守りたいというその思いが、その光から溢れてくるような感じがした。
一夜明けた。
メランド城の前に並ぶのは、デーセオが率いる竜騎士部隊の竜騎士たち。ただし、残念ながら飛竜たちはいない。
「飛竜は、俺たち竜騎士が呼べば、どこからでも飛んでくる」
比喩的に飛んでくるわけでなく、本当に飛んでくるところが飛竜らしいところ。
「部隊長の留守は我々が預かります」
デーセオは竜騎士部隊をそれぞれ分けていた。王都に連れていく隊と、このフルヘルト領に残らせる隊、そして、北の砦を守っている竜騎士たちはそのままそこに。海路から攻めているサライトではあるが、万が一に備えてのことである。