クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「レーニスはいません」
受付の神官と同じことを言われた。
「なぜ、いない」
「彼女は、聖なる力を失いました。もう、聖女候補でもなんでもありません」
「何?」
このデーセオという男、信じられないことがあると「何?」と聞き返すのが口癖のようだ。また、聖女シニスは「ひっ」と言って、また一歩退いた。
「つまり、俺の呪いを解呪できる者はこの神殿にはいない、ということか?」
「は、はい。残念ながら、そういうことになります」
シニスは大きく何度も首を縦に振った。
「で、ですが。その呪いが広がる速度を遅らせることはできます」
「何? 呪いが広がる、だと?」
受付の神官と同じことを言われた。
「なぜ、いない」
「彼女は、聖なる力を失いました。もう、聖女候補でもなんでもありません」
「何?」
このデーセオという男、信じられないことがあると「何?」と聞き返すのが口癖のようだ。また、聖女シニスは「ひっ」と言って、また一歩退いた。
「つまり、俺の呪いを解呪できる者はこの神殿にはいない、ということか?」
「は、はい。残念ながら、そういうことになります」
シニスは大きく何度も首を縦に振った。
「で、ですが。その呪いが広がる速度を遅らせることはできます」
「何? 呪いが広がる、だと?」