クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
実は船は囮で国境側から攻めてくる、という可能性もゼロではないからだ。
「ああ。フルヘルトの民たちを頼んだぞ」
デーセオはレーニスと共に馬に乗る。レーニスも一人で馬に乗れるようになったが、ここから王都までの長距離には少し不安が残る。デーセオは馬車を手配しようとしてくれたが、レーニスは馬で行くと言い張った。その結果の妥協案が、デーセオと共に馬に乗るということ。デーセオの愛馬に負担がかかることを心配したレーニスだが、馬が疲れたらレーニスが祈りを捧げればいいことに気付いた。
「レーニス。今日は速度をあげるから、喋るなよ。舌を噛むからな」
以前、こうやって二人で馬に乗った時は、ゆったりと歩くような速度だった。だが今回は違う。できるだけ早く王都入りして、サライトからの襲撃に備える必要がある。
速く走る馬から振り落とされないように、レーニスは必死でしがみつくことしかできなかった。だから、日が暮れて、テントを張って休もうとしたときには、身体中が痛かった。
「ああ。フルヘルトの民たちを頼んだぞ」
デーセオはレーニスと共に馬に乗る。レーニスも一人で馬に乗れるようになったが、ここから王都までの長距離には少し不安が残る。デーセオは馬車を手配しようとしてくれたが、レーニスは馬で行くと言い張った。その結果の妥協案が、デーセオと共に馬に乗るということ。デーセオの愛馬に負担がかかることを心配したレーニスだが、馬が疲れたらレーニスが祈りを捧げればいいことに気付いた。
「レーニス。今日は速度をあげるから、喋るなよ。舌を噛むからな」
以前、こうやって二人で馬に乗った時は、ゆったりと歩くような速度だった。だが今回は違う。できるだけ早く王都入りして、サライトからの襲撃に備える必要がある。
速く走る馬から振り落とされないように、レーニスは必死でしがみつくことしかできなかった。だから、日が暮れて、テントを張って休もうとしたときには、身体中が痛かった。