クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
輝かしい未来へ
「船だ。あれはサライトの船だ」
灯台の見張り番が口にした。
「すぐさま騎士団に連絡を」
それから数分後。王都の街に響く声があった。
「外にいる者はすぐさま頑丈な建物の中、もしくは地下に入るように」
王立騎士団に所属する騎士たちが声を張り上げながら、王都の中を走り回っていた。
外から人の姿が消えていく。
だが、一か所だけ人だかりができていた。それは神殿の前。頑丈な建物と言えば神殿だから。神殿に避難しようとする人たちが、そこの入り口に集まっていたのだ。
「何事だ」
神官が問う。
「サライトの船が攻めてきたんだ」
「俺たちを中に入れろ」
民衆からはそのような声があがってくるが、神官たちはこの現状を知らない。
「聖女様を出せ」
「そうだ。聖女様なら、サライトの船を追い払える」
「聖女様、助けてください」
「聖女様」
神殿の入り口には聖女に助けを求める民衆たちが集まっていた。
そこに一人の男が現れる。
灯台の見張り番が口にした。
「すぐさま騎士団に連絡を」
それから数分後。王都の街に響く声があった。
「外にいる者はすぐさま頑丈な建物の中、もしくは地下に入るように」
王立騎士団に所属する騎士たちが声を張り上げながら、王都の中を走り回っていた。
外から人の姿が消えていく。
だが、一か所だけ人だかりができていた。それは神殿の前。頑丈な建物と言えば神殿だから。神殿に避難しようとする人たちが、そこの入り口に集まっていたのだ。
「何事だ」
神官が問う。
「サライトの船が攻めてきたんだ」
「俺たちを中に入れろ」
民衆からはそのような声があがってくるが、神官たちはこの現状を知らない。
「聖女様を出せ」
「そうだ。聖女様なら、サライトの船を追い払える」
「聖女様、助けてください」
「聖女様」
神殿の入り口には聖女に助けを求める民衆たちが集まっていた。
そこに一人の男が現れる。