クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「いや。レーニスがそう口にすることが多くて、だな。もしや、俺の口癖がうつったのかと思って」
かっとレーニスの頬が薄紅色へと変わっていく。驚いたように唇を半分だけ開け、閉じてからもう一度開ける。
「私、そんなに『よいしょ』と言っていましたか?」
どうやらレーニスには自覚がなかったようだ。自覚がないからこそ、口癖なのだろう。
「まぁ、そうだな。近頃、よくそう言っているな」
デーセオが指摘するとレーニスは何やら考え込んでいる様子。
「そうかもしれませんね。どうしてもお腹が重くて、ついその言葉が出てしまうようです。ですが、デーセオ様はおっしゃっておりませんよ。私だけです」
「そうか。その腹では仕方ないだろう。その言葉で動きやすくなるなら、好きなだけ口にすればいい」
「嫌です、もう言いません」
頬を膨らませながら、レーニスは言った。まさか彼女がここまでムキになるとは思ってもいなかった。
「気にする必要はない」
かっとレーニスの頬が薄紅色へと変わっていく。驚いたように唇を半分だけ開け、閉じてからもう一度開ける。
「私、そんなに『よいしょ』と言っていましたか?」
どうやらレーニスには自覚がなかったようだ。自覚がないからこそ、口癖なのだろう。
「まぁ、そうだな。近頃、よくそう言っているな」
デーセオが指摘するとレーニスは何やら考え込んでいる様子。
「そうかもしれませんね。どうしてもお腹が重くて、ついその言葉が出てしまうようです。ですが、デーセオ様はおっしゃっておりませんよ。私だけです」
「そうか。その腹では仕方ないだろう。その言葉で動きやすくなるなら、好きなだけ口にすればいい」
「嫌です、もう言いません」
頬を膨らませながら、レーニスは言った。まさか彼女がここまでムキになるとは思ってもいなかった。
「気にする必要はない」