クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「ええ、パエーズ卿の方は問題ないわよ。安心してちょうだい」
やはりロイスは嬉しそうに笑っている。
「フルヘルト卿はだな」
言葉を続けたのはクエバだ。恐らくこのフルヘルト卿の話を持ってきたのが彼なのだろう。
「辺境の竜騎士様と呼ばれるだけあって、まあ、住んでいるところは辺境なのだが。年も三十になったところで、お前の縁談相手としては悪くはない」
「むしろ、もったいないお話ですね。本当に私でよろしいのでしょうか」
わざとはにかむように笑んで、レーニスは小首を傾げた。
「フルヘルト卿は是非に、とおっしゃっている。ただ、辺境なので、生活は不便になるかもしれないが」
「いえ、ですが、この私を是非にとおっしゃってくださるフルヘルト卿のお気持ちには応えたいと思っておりますので……」
消え入るようにレーニスが言うと、クエバは満足そうに頷いている。
やはりロイスは嬉しそうに笑っている。
「フルヘルト卿はだな」
言葉を続けたのはクエバだ。恐らくこのフルヘルト卿の話を持ってきたのが彼なのだろう。
「辺境の竜騎士様と呼ばれるだけあって、まあ、住んでいるところは辺境なのだが。年も三十になったところで、お前の縁談相手としては悪くはない」
「むしろ、もったいないお話ですね。本当に私でよろしいのでしょうか」
わざとはにかむように笑んで、レーニスは小首を傾げた。
「フルヘルト卿は是非に、とおっしゃっている。ただ、辺境なので、生活は不便になるかもしれないが」
「いえ、ですが、この私を是非にとおっしゃってくださるフルヘルト卿のお気持ちには応えたいと思っておりますので……」
消え入るようにレーニスが言うと、クエバは満足そうに頷いている。