クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
レーニスをデーセオの妻として迎えることを楽しみにしているのは、デーセオ本人ではなく、このティメルという部下なのではないか、とデーセオは思えてきた。と、同時に、この顔をレーニスに晒すことが恥ずかしいと思えてくるのがなぜか不思議だった。
「ところでティメル。聖なる力を失ったら、それを取り戻すことはできるのか?」
デーセオの表情が鋭くなった。
そう、彼女は解呪のために金で買った女性だ。藁にもすがる思いで、彼女を手元に置いておきたいと。
「もし、その聖なる力が魔力と同じようなものであれば、可能かとは思いますが」
ふむ、とティメルの何かしら考え込んでいる様子。
「デーセオ様。念のための確認ですが。もし、レーニス様に力が戻らなかったとしたら、そのときは離縁なさるのですか?」
ティメルはデーセオの狙いがよくわかっていなかった。
解呪のために彼女を探せと言うわりには、妻として領地に迎えるということを口にすると照れている。
解呪のために彼女を金で買ったのか、それとも彼女を助けたいがために彼女を金で買ったのか。
「そのときは、俺が死ぬだろうな」
デーセオの言葉を、ティメルは重々しく受け止めた。
「ところでティメル。聖なる力を失ったら、それを取り戻すことはできるのか?」
デーセオの表情が鋭くなった。
そう、彼女は解呪のために金で買った女性だ。藁にもすがる思いで、彼女を手元に置いておきたいと。
「もし、その聖なる力が魔力と同じようなものであれば、可能かとは思いますが」
ふむ、とティメルの何かしら考え込んでいる様子。
「デーセオ様。念のための確認ですが。もし、レーニス様に力が戻らなかったとしたら、そのときは離縁なさるのですか?」
ティメルはデーセオの狙いがよくわかっていなかった。
解呪のために彼女を探せと言うわりには、妻として領地に迎えるということを口にすると照れている。
解呪のために彼女を金で買ったのか、それとも彼女を助けたいがために彼女を金で買ったのか。
「そのときは、俺が死ぬだろうな」
デーセオの言葉を、ティメルは重々しく受け止めた。