クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
レーニスは事務的に挨拶をすると、デーセオの執務室を後にした。その扉をパタンと閉めた時に、ふぅ、と軽く息を吐く。緊張した、というのが本音。
「お疲れのところ申し訳ありませんが、すぐにドレスを合わせたいのですが、よろしいでしょうか」
「あ、はい。え、と、サンドラさん」
「サンドラとお呼びください。レーニス様。今は結婚の前ですので、お名前でお呼びいたしますが、結婚後は奥様と呼ばせていただきます」
「あ、はい」
サンドラのその宣言は、ここの奥様として自覚を持ちなさいと言っているようにも聞こえた。
「レーニス様、こちらに」
サンドラに連れていかれた場所は、衣装部屋と呼ばれるような部屋であった。ずらりとドレスが並んでいるが、このようなものをレーニスは今まで見たことが無い。
「お疲れのところ申し訳ありませんが、すぐにドレスを合わせたいのですが、よろしいでしょうか」
「あ、はい。え、と、サンドラさん」
「サンドラとお呼びください。レーニス様。今は結婚の前ですので、お名前でお呼びいたしますが、結婚後は奥様と呼ばせていただきます」
「あ、はい」
サンドラのその宣言は、ここの奥様として自覚を持ちなさいと言っているようにも聞こえた。
「レーニス様、こちらに」
サンドラに連れていかれた場所は、衣装部屋と呼ばれるような部屋であった。ずらりとドレスが並んでいるが、このようなものをレーニスは今まで見たことが無い。