◆ラヴェンダー・ジュエルの瞳
「そんな……」
あたしの手に持つトングから、するりとセロリがボウルに落ちた。
周りから敬遠され、信頼していた従兄に裏切られ、母親は病気に、そして……家族を殺された……そんな人生、あたしには受け入れられない──!
震える身体をタラが抱き留めてくれる。
「大丈夫ヨ。その分ワタシと、王宮勤めになったツパイが、沢山愛情を注いできたつもり。そして今はラウルを大好きなピータンとアイガーと……アナタが居る。きっと大丈夫だから心配しないで」
「はい……はいっ……」
あたしはもう一度タラの胸に顔を埋めた。
泣くな、泣くな! 哀しいのはあたしなんかじゃないんだからっ──!!
■此処までお目通しくださり誠に有難うございます。
以前の連載時には第一話の冒頭ユスリハ単独イラストの後に、以下のキスシーン・イラストを置いておりましたが、今回は外させていただきました。
今話でその時の回想が入りましたので、こちらに置かせていただきます。
お手数ですが引き続き、二人の行く末を何卒見届けてくださいませ。
あたしの手に持つトングから、するりとセロリがボウルに落ちた。
周りから敬遠され、信頼していた従兄に裏切られ、母親は病気に、そして……家族を殺された……そんな人生、あたしには受け入れられない──!
震える身体をタラが抱き留めてくれる。
「大丈夫ヨ。その分ワタシと、王宮勤めになったツパイが、沢山愛情を注いできたつもり。そして今はラウルを大好きなピータンとアイガーと……アナタが居る。きっと大丈夫だから心配しないで」
「はい……はいっ……」
あたしはもう一度タラの胸に顔を埋めた。
泣くな、泣くな! 哀しいのはあたしなんかじゃないんだからっ──!!
■此処までお目通しくださり誠に有難うございます。
以前の連載時には第一話の冒頭ユスリハ単独イラストの後に、以下のキスシーン・イラストを置いておりましたが、今回は外させていただきました。
今話でその時の回想が入りましたので、こちらに置かせていただきます。
お手数ですが引き続き、二人の行く末を何卒見届けてくださいませ。