◆ラヴェンダー・ジュエルの瞳
でも、本当に上手く行くのだろうか?
あんなに意欲満々だった心の滾りは、帰宅した途端に萎んでいた。
「とにかくやってみるしかないっての!」
勢い良くベッドから飛び起き、首を左右に振った。気持ちを切り替えなくちゃ! 瞳に力を込めてリビングの扉を颯爽と開き……あれ? 今日はタラが作ってくれるの? キッチンには可愛いフリルのエプロンをした、スラリと高い背中が見えた。
「あらん~ユスリハちゃん、おはよ?」
いえ……横にはなってましたが、眠ってはいませんから。
「夕食当番に指名されちゃったんですか??」
バーカウンターのような高い椅子に着き、あたしは頬杖を突いて好奇心を寄せた。
「ヤ~ネ~、ワタシだってたまにはやるのヨー、ユスリハちゃんのように花嫁修業しておかないと腕が鈍るしネ」
「誰が花嫁修業ですか……」
相変わらずのツッコミに心がくすぐられた気がした。
「ユーシィ、寝グセついてるよ」
結い上げた髪がふと後ろから撫でられた──ラヴェル、居たんだ。
「明日、一緒に行こうか? ミルモの所に」
「え?」
続けて訊かれた言葉に驚いて、隣に立った姿を見上げる。
あんなに意欲満々だった心の滾りは、帰宅した途端に萎んでいた。
「とにかくやってみるしかないっての!」
勢い良くベッドから飛び起き、首を左右に振った。気持ちを切り替えなくちゃ! 瞳に力を込めてリビングの扉を颯爽と開き……あれ? 今日はタラが作ってくれるの? キッチンには可愛いフリルのエプロンをした、スラリと高い背中が見えた。
「あらん~ユスリハちゃん、おはよ?」
いえ……横にはなってましたが、眠ってはいませんから。
「夕食当番に指名されちゃったんですか??」
バーカウンターのような高い椅子に着き、あたしは頬杖を突いて好奇心を寄せた。
「ヤ~ネ~、ワタシだってたまにはやるのヨー、ユスリハちゃんのように花嫁修業しておかないと腕が鈍るしネ」
「誰が花嫁修業ですか……」
相変わらずのツッコミに心がくすぐられた気がした。
「ユーシィ、寝グセついてるよ」
結い上げた髪がふと後ろから撫でられた──ラヴェル、居たんだ。
「明日、一緒に行こうか? ミルモの所に」
「え?」
続けて訊かれた言葉に驚いて、隣に立った姿を見上げる。